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一枚の手紙

夢に向かってガンバレ!

夏休み前の6月だったかセンター物理の過去問で
20~30点を連発して真っ青になっていた子がいた。

夏休みも後半がAO入試対策で吹っ飛んだので
満足なセンター対策は出来なかった。
そして、AOは落ちた。


毎晩12時半から1時まで塾で勉強した。
土曜も日曜も祝日もない、毎晩だ。
僕は毎日1~4人の生徒を愛車の日産モコで家まで送っていた。
どうでもいい話だけど僕は軽四が好きなのだ。
一番好きなのはホンダのアクティ。
で、その子とは毎晩車を運転しながら話をした。
うちの塾生は本当に頑張るのだ。


色んなブログで塾生や塾長の頑張ってる話を読むけど、
たぶんうちの塾生が一番頑張ってると思う。
異様なくらい頑張るムードがあって、それがどうしてなのか?
実はよく分からない。

で、その子だけど11月・12月には限界までやっていたと思う。
帰宅してから2時半までちょっと勉強して寝て、
朝は5時過ぎぐらいに起きて勉強していると言っていた。
2~3週間に一度フラフラになりながら
「今日はもう帰ります」と9時10時に帰ることもあったし、
あまりにボロボロなので、
「今日はもう帰れ。帰ったら寝ろ。」と早く帰らしたりもした。


で、センター本番を迎えた。

センター2日目、夕方から自己採点に来た塾生はたいてい不安で、
中には「こわくて採点できない。」なんて言ってる子もいる。
それを
「2次試験まで1ヶ月しかないんやからダメージは早く回復するのが大事なんじゃ!
早く自己採点しろ~。そしたら去年のデータで分析できるから。」
と説得する。

とにかくセンター2日目の夜には立ち直って、やる気を出してもらうのが一番大切だ。
この時期に一番大切なことだと思う。
たいてい女の子達は目がウルウルしているし
自己採点しながら泣く子も出てくる。

物理は最後の科目だったので自己採点も一番最後になった。
その子は自己採点を終えると「うわーん!」と大声を出して立ち上がった。
100点だった。
「せんせー、わたし、、、わたし」
と両手で顔を押さえたまま立ちつくし、涙があふれ出していた。

物理を受験したのは16人、最高点は100点で最低点は50点。
塾内平均点は91.6で100点は5人いた。

他のみんなも頑張っていたのは分かってるけど、
その子の100点は僕にとって特別だ。

センター自己採点のときと合格発表のとき、
一年のこの時期にだけ
マグネシウムのフラッシュのような強烈な出来事が続けざまに起こる。



特別に眩しいフラッシュだった。


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