楷進予備校を巣立った先輩たちからのメッセージです。

Vol.04 「たくさんのものを与えてくれた合格」
広島大学歯学部合格  岡山城東高校
私はこの春、広島大学・歯学部の合格を手にすることができました。その合格は、ただの合格ではない、たくさんのものを与えてくれた、特別な合格でした。

昨年、広島大学・歯学部を受験し、前期・後期ともに不合格でした。どうしても広島大学に行きたいという思いがあったので、浪人することにしました。実は私は不登校の時期があり、ぎりぎりで高校を卒業したぐらいだったので、勉強面では他の受験生と比べて大きく遅れをとっていました。特に理系科目では、まるまる分からない単元があるような状態で、それをつぶせば合格できると信じていた反面、今まで目を背けていたものに目を向けなければならないことに大きな不安も感じていました。

大手のビデオ授業の予備校にも通っていましたが、数学に弱いという気持ちは取り去れずにいました。そんな中、GW明け頃に、近所に住む同級生のお母さんから「楷進という塾はいいよ。先生が良くて、勉強面も精神面もサポートしてくれるから。」と聞きました。あれは直感でした。「ここだ!」と思った私と母は、急いで電話帳で楷進の電話番号を調べ、中村先生とお会いすることになりました。これが楷進との出会いでした。

それからは、中村先生と数学をやっていきました。最初は週一でしたが、中村先生が「来たらええよ~」と言ってくださったので、週二、週三と増やしてもらいました。宿題もどっさり出された時もありましたが、中村先生が言うなら間違いないと、頑張ってやりました。
そのおかげで、マーク模試は成績が右肩上がりで、E判定しか取ったことのなかった私がB判定まで届くようになりました。数Ⅰ・A,数Ⅱ・Bが落ち着いて来ると、数Ⅲ・Cをやるようになりました。これは、僕が今まで目をつぶってきたものの一つでした。不安もありましたが、中村先生は基礎から丁寧に教えてくださり、牛歩ながらも一つずつ着実に解けるようになりました。数Ⅲ・Cができるようになると、数Ⅰ・A,数Ⅱ・Bがより分かるようになりました。私は数学が分かるようになったこと、そして今まで逃げてきた数Ⅲ・Cを解けるようになったことが嬉しくて仕方がありませんでした。毎回の授業が感動の連続でした。

しかし、順調な時ばかりではありませんでした。最初の頃は悔しさとどうしても行きたいという意志からハイペースでやっていけたのですが、夏休みに入った頃に息切れするようになりました。「勉強はしなきゃいけないけど、遊びたい。」
そんなことを考えてしまうことがありました。そんな時、中村先生は「それに気付いたのはいいことだ。自分に克て。」
と励ましてくださいました。それでも頑張れないでいると、今度は厳しく怒られました。あの時は正直腹が立ちましたが、それが原動力となり、数学を頑張ることができました。

中村先生は基本的には優しい先生なので、いつもは優しく励ましてくれたり、褒めてくれたりしてくださいました。その度に元気が出て頑張ることができたのを今でも覚えています。時に優しく、時に厳しく、朝でも夜中でも相談に乗ってくださり、心の面でも何度も助けてもらいました。

夏休みも終わりに近づいた頃、中村先生が「広大の歯学部はAO入試があるで~」と教えてくださいました。私も知っていたのですが、昨年は調査書の条件で出願すらできなかったこと、後期試験の面接で失敗したことから、あまり乗り気ではありませんでした。中村先生はいろいろ調べてくださり、
「調査書が悪くても出願できるし、チャンスが一回増えたと思って受けてみたら」と言ってくださいました。この言葉で、「よし!頑張ってみるか。」とエンジンがかかりました。

中村先生は原田先生を紹介してくださいました。原田先生にお会いし、私が高校時代にやってきたことをすべて話しました。(私は海外ボランティアや国際交流活動サークルでの活動、生徒会活動などいろいろな活動をやっていました。)原田先生は、「今の段階でフィフティフィフティ。自分のやったことをうまくアピールすればいけるで。」と言ってくださいました。そして、先生方とじっくり話し合い、不登校もボランティア活動も包み隠さず一つのストーリーにまとめ、将来(歯科医という職業)についてもじっくり考え、最高の自己推薦書を書き上げました。その過程で何度も書き直しましたが、先生方は的確に指導してくださると共に、「自分の文章力なら大丈夫。」と励ましてくださり、自信を持って取り組むことができました。見事、書類審査は合格しました。

小論文と面接の対策も、先生方を信じて取り組みました。小論文では、常識を疑ってみることを学びました。また、自分の意見を論理立てて説明する書き方も学びました。面接では、夢だけでなく現実も考えていることをアピールすることなど、今までに知らなかったポイントを教わりました。まさに「目からウロコ」でした。原田先生はほぼ毎日、深夜遅くに小論文と面接の対策に付き合ってくださいました。中村先生は「自分頑張ってるから大丈夫だよ~」と励ましてくださいました。そして広島へ。

原田先生の「3手先を読め。それ以上は考えるな。」というアドバイスのおかげで、「出たとこ勝負」の気持ちで気楽に受けに行けました。また、受験前夜、「緊張も出来ない奴が受かるわけない。緊張を楽しんで。」とメールしてくださいました。本番は余計なことを考えず、不思議と楽しい気持ちで受けられました。不登校のこともいろいろ頑張ってきたことも話して、ありのままの自分を見てもらおうと思ったことが大成功。合格しました。

最後にセンター試験で650点取らなくてはいけなかったので、中村先生と弱点をつぶすことに取り組みました。数列や微分積分がみるみるうちに出来るようになり、毎回過去問の点数が上がっていくことで自信がつきました。

また、ヒキョーな化学のみかみ先生との出会いも忘れられません。運命のように出会った参考書の先生のDVDが楷進にあるということで、DVDを見に通っていたのですが、何とみかみ先生の生授業が聞ける機会に恵まれたのです。
怒濤の9時間の授業でしたが、とても分かりやすくて楽しい授業と、みかみ先生の魂のメッセージで感動しっ放しでした。授業の終わり、拍手と共に涙が溢れそうでした。

こうして受けたセンター試験、かつて苦手教科だった数学は大きな得点源に、化学も本番では失敗したものの分かる問題が増えるようになりました。点数は合格点の650点を超えました。こうして念願の広島大学・歯学部合格を手にしました。

この合格は、ただ夢を叶えるというだけでなく、不登校をしていたことのコンプレックス、前年生物・化学を受けなかった(総合理科を受けた)ことのコンプレックスを取り除いてくれました。特にAO入試は人柄を重視するということなので、不登校も含めたありのままの自分を認めてくれたことが嬉しくて仕方がありません。自信がつきました。また、昨年受験したときには漠然としていた将来のことも、自己推薦書を書く際にじっくり時間をかけて考えることができました。自分には歯科医として何ができるのか。自分には人として何ができるのか。おかげで、明確な夢や目標を持って試験に臨めました。浪人生活がくれたものは計り知れません。このような特別な合格を手にできたのは、中村先生、原田先生、みかみ先生、そして応援してくださった皆さんのおかげだと思っています。本当にありがとうございました。

受験生の皆さん。ボランティア、異文化交流、音楽、生徒会活動など、やりたいことはやったらいいと思います。ここから得るものはとても大きいです。また、自分の世界が広がります。いつかは自分の役に立つ時がやってきます。
不登校だって同じだと私は思います。だから、不登校で悩んでいる人は、絶対に諦めないでください。正しい勉強方法が分かれば、やり直しは利きますから。
もちろん勉強も大切ですが、いろいろな経験をしてください。そして、先生方の指導を受けて入試にチャレンジしてください。
合格は夢ではありません。